これら12室のトランクルームは12人の利用者によって展覧会の会期中実際に使用されます。日々、変化していく様子をお楽しみください。(会場受付でフリーパスをもらってください。会期中何度でも再入場できます。)
また、12人の利用者は都市に暮らす生活者であり、様々な場所を移動する「旅人」です。彼らがどのような生活を送っているか、それぞれの「Travelogue=紀行文」で覗き見することができます

Trunk Room

トランクルーム

市橋正太郎

1987年生まれ。一拠点にとどまらず、各地を移動しながら生活する”アドレスホッパー”と呼ばれる人たちの中心人物。東京で始まった「定住のオルタナティブ」としての移動生活の提唱者として世界中を飛び回りながら働きつつ、Hopping Magazineを発行するなどカルチャー醸成を行う。トランクルームにはサマリーポケット*の荷物がある。
(*)サマリーポケット=倉庫に荷物を預けて、スマホで管理できるデジタル収納サービス。

 

トラベーローグ
Tweets from a Hopping Address

キュンチョメ

1987年と1984年生まれ。ホンマエリとナブチの男女二人のアートユニット。狼になったり、ドーナツを揚げたり、鳩を追いかけたり、穴を探して潜ってみたり、ありとあらゆる手段で世界中のキュンキュン(生)とチョメチョメ(死)と向き合うため、国内外各地に中長期に渡って滞在することが多い。ナブチは6年間にわたって「ひきこもり」をやっていたため、その反動で同じ場所に居続けると死の恐怖を感じるようになってしまったらしい。トランクルームには各地で制作していたときに生まれた副産物をしまっている。最近は香港に行くことが多いので、荷物が少しガス臭い。

トラベーローグ
キュンチョメ日記2020

夏井陸

1996年生まれ。トーキョーバックパッカー, NoRooF LLC共同代表。少年期にイジメを受けて脳内に自ら「ハコ」を建て10年近く自己の純粋な部分をかばってきたが、大学4年時に突然ホームレス生活に陥り、家というハコのないライフスタイルを送るようになって奇しくも精神的な「解放」を体感する。その後「床と壁と屋根のない暮らし」の実装をもくろみつつ、池袋の下町でシェアハウスやクリエイティブコミュニティを立ち上げる。山手線はベッド、路地は廊下。トランクルームには次のプロジェクトのための3Dプリンターを大量に収納。

トラベローグ
ハコ男のモノローグ

ケン・ロー

1980年生まれ。台湾人の父と日本人の母からグアムで生まれる。パスポートはアメリカ合衆国。東京、八戸とホノルル、オースティンで育つ。ハワイ大学で美術史を学んだあと各地を移動しながら翻訳・通訳・ジャーナリスト・美術品ディーラーとして活動。そうなったのは「ブルース・チャトウィンの呪いのせい」だと本人はいう。ジャマイカ音楽のファンでreggaeを「レゲイ」というカタカナ表記で定着させるのが夢。トランクルームには本やギターを置いている。

トラベローグ
惑星やどかり

吉良コウ

1988年生まれ。鞄2つで旅して仕事するミニマリスト。コンテンツカンパニーMOOV代表。九州大学中退後、web制作会社を起業、4年間の経営を経て、熊本地震をきっかけに「人はいつ死ぬかわからん!やりたかったことをもっとやろう」と思い立ち、持ち物を鞄2つに断捨離。世界一周の旅をしながらブログを運営している。現在は、MOOV社にて70名以上のクリエイターを抱え、WEBコンテンツ企画/制作を起点とした企業ブランディング/コミュニティ形成を専門に行う。月20万PVのブログや、旅するクリエイターのコミュニティ「CARAVAN」などを運営。
 

トラベローグ
Back Pack Hack

渡邉颯 

1994年生まれ。早稲田大学大学院で建築を学ぶ。卒業後、現代の都市において「細かく小さく建築する」ことの実践として、白山の住宅街に借りた空地で小屋(法律上は“荷車”)を作り生活を始める。状況に合わせて小屋は組み替えており、トランクルームには2台目の小屋を置いている。はじめは電気も水道もないところから生活を始め、現在はその敷地に法律上の“住宅”を建設中。その”住宅”に住みながら、春先には”本屋”として用途を変更し開業を予定している。建設の様子はYoutubeから確認できる。


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「白山の家」建設工事 LIVE中継

野口福太郎

1997年生まれ。埼玉県の浦和生まれの大学生。早稲田大学文化構想学部にて文化人類学を専攻。高校生よりミニマリストになり、2019年1月より「家」を手放し旅するように暮らすライフスタイル「アドレスホッピング」を始める。以来、Co-Livingサービス、シェアハウス、長屋など都市インフラを活用した様々なライフスタイルを実験中。2020年4月からは福島県南相馬市にて車上生活をしながらまちづくり/創業支援の会社で働く予定。趣味は自転車で、トランクルームに置いているクロスバイクと共に、東京のさまざまな街を縦横無尽に移動し暮らしている。

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ふくたろう's Note

田中沙季

1987年生まれ。アートプロジェクトと都市・人・社会の関係を軸に活動。リサーチ・コーディネート・マネジメント・キャスティングといったアプローチで、作品制作に携わる。舞台制作会社CSB、日本パフォーマンス/アート研究所などを経て、2009年より社会実験的なプロジェクトを展開するPort Bに参加。その後、Port Bから派生した「Port都市リサーチセンター」をベースに東京独自の生態観察を続けている。トランクルームには近年のPort Bプロダクション群の片鱗が集積。

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Port Urban Research Center

榎本一生

1976年生まれ。スニーカー専門誌『SHOES MASTER』編集長、ランニング専門誌『Runners Pulse』副編集長。ファッションとしてのスニーカーと機能性重視のランニングシューズの狭間を横断する編集&ライター。シューズを履いて走ることが、その性能を理解する一番の方法であることに気づいて以来、ランニングが生活の軸となった。トランクルームにはシューズコレクションの一部が収められている。

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榎本一生ブログ

宮坂眞由美

1950年生まれ。東京都練馬区を拠点に10年ほど路上生活を続けている。15歳の時、定時制の高校に通いながら勤めていた工場で右手に怪我を負い、義手生活に。21歳で結婚、娘二人、息子一人をもうけるも、38歳で離婚。経理事務として20年近く働いていたがリストラに遭い、現在に至る。
 

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70おばあの毎日

ジラヰしろう

1971年生まれ。漫画家。日本国外のキャラクターのコミカライズなども手掛ける。おもちゃやフィギュアのコレクターで、トランクルーム歴は15年。現在都内2箇所のトランクルームにはおもちゃコレクションが詰まっている。身体的な移動は自宅と職場の作業デスクがメインだが、漫画やフィギュアを通じ空間や時間軸を超えた日々の旅はinstagramから確認できる。

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4次元ポケット

田中裕子

1995年生まれ。兵庫出身。東京での一人暮らしに孤独感の限界を感じた反動で、常に人の気配がする生活を選択。フリーアコモデーション(ゲストハウスなどの宿泊施設で働く代わりに宿泊が無償となる)を利用したり、東京のシェアハウスで暮らす。現在はインテリア会社で働きながら、東京を人生の中心に置かない生活方法を模索中。トランクルームには、現在のシェアハウスで使わないベッドや洋服、読み終えた本を置いている。
 

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ゆこnote

模型都市東京 Tokyo Trunk Room 開催概要 

会期

2020年2月8日(土)~5月31日(日)

会場

建築倉庫ミュージアム 展示室B
(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10

開館時間

火〜日 11時〜19 時(最終入館 18 時)
月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)

入場料

一般 3,100円、 大学生/専門学校生2,000円、 高校生以下1,000円
*展示室B 「模型都市東京」に限り、会期中何度でも再入場可能。
(初回入場時にお渡しするフリーパスと身分証をご提示ください

注意

*チケットは事前申込制です。
(当日の申込でもすぐにご入館いただけます。)
→チケット申し込みはこちら
*展示室A(クラシックホテル展 -開かれ進化する伝統とその先-)の観覧料含む。
*障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。ご入館の際、障害者手帳等をご掲示ください。
*学生の方は、ご入館の際、学生証を拝見しております。忘れずにご持参ください。

WEB

https://archi-depot.com/exhibition/akira-takayama_portb