住み慣れた街が、学びの場に。
東京修学旅行プロジェクトへようこそ

「ブレヒト教育劇」の現代版に挑む演劇プロジェクト

「東京修学旅行プロジェクト」とは、実在する修学旅行をベースに、ありうるかも知れない訪問地をコースに加え、国ごとに東京観光ツアーをつくってシリーズ化するプロジェクトです。また同時に『東京修学旅行プロジェクト』は、演劇プロジェクトでもあります。ただ、演劇といっても舞台があるわけでも俳優が台詞を言うわけでもありません。『東京修学旅行プロジェクト』では参加者が以下の3つをすべて参加者が行います。
 
①プランをつくり(リサーチ・ツアープランを考える)
②ツアーを上演し(ツアーの実施・参加)
③ツアーをふりかえる(批評・ドキュメント制作)
 
つまり参加者はプロジェクトの全プロセスを能動的に体験し、演劇を通して社会や私たち自身について改めて考えます。この態度はドイツの演出家、ベルトルト・ブレヒトの「教育劇(learning play)」の理念を引き継いだものです。
 
また、『東京修学旅行プロジェクト』のもう一つの性格は、Port Bが国内外の様々な都市で展開してきたツアー・パフォーマンスという作品形態を発展させたものであるということです。参加者は「ありうるかもしれない修学旅行のプラン」を「修学旅行生」の”振り”をして体験することになりますが、この「振り」を参加者の「演技」と捉える視点はツアー・パフォーマンスに通じるものです。住み慣れた街も修学旅行生の「振り」をして見ると、別の景色が見えてきます。「演技」が世界と出会いなおすことを可能にするわけです。

都市と新たに出会いなおす

「森のなかで道に迷うように都市のなかで道に迷うには、修練を要する。」と言ったのはヴァルター・ベンヤミンですが、住み慣れた街で「道に迷い」、都市と新たに出会いなおすのはなかなか大変なことです。『東京修学旅行プロジェクト』は、誰もが知っている修学旅行というフォーマットを利用し、ブレヒト教育劇とツアー・パフォーマンスに接続することで、都市を学びの場に変容させるプロジェクトです。慣れ親しんだ東京で迷い、揺さぶられ、もう一つの東京のヴィジョンを活性化させる。そんな旅に、一緒に出かけてみませんか?