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続・前橋聖務日課 ーあかつきの村ウォーク

前橋市西大室町に位置するあかつきの村は、 カトリック司祭である石川神父の呼びかけにより1979年にエマウス運動として始まり、社会の中で困難を抱える人の社会復帰を助ける開かれた共同体として誕生しました。1982年よりベトナム難民定住センターとしての役割を20年近く果たし、中でも難民船で日本へ到着後、日本社会に馴染めずに精神疾患を患った難民たちをも受け入れた日本でも特異な施設として知られます。

今回の『続・前橋聖務日課ーあかつきの村ウォーク』は、2016年にアーツ前橋で開催された「表現の森 協働としてのアート」展の参加作品『前橋聖務日課』(2016) をベースに発展させたものであり、あかつきの村を実際に訪れる体験型作品となります。ガイドブックを片手に、あかつきの村の敷地内に設置されたQRコードを読み取りながら、あかつきの村を散策することができます。

あかつきの村ウォーク 開催概要

会期中、毎日開催しています。特に窓口などはありませんので、ご自由に村内にお入りください。
開催期間|2019年10月12日(土)- 2020年1月13日(月)
開催時間|9:00-17:00
所要時間目安|約1時間半
料金|無料
※あかつきの村の入り口に募金箱が設置されておりますので、「あかつきの村」へのご協力をお願いします。

ガイドブック入手方法
アーツ前橋、あかつきの村入り口

あかつきの村ウォーク・インストラクション

◆参加にあたり、QRコードを読み取ることができるスマートフォンと、イヤフォンをお持ちください。用意が難しい方は、アーツ前橋の受付で借りることができます。

◆あかつきの村の入り口付近にあるマリア像の後ろに、小さなボックスがあります。その中にガイドブックと、蚊除けスプレー・使い捨てカイロなどが入っていますので、ご自由にお取りください。

◆ガイドブックのウォーキングMAPを見ながら、あかつきの村内にあるQRコードを見つけ、スマートフォンで読み取ってください。

◆<あかつきの村ウォーク>は、勾配のある細い道を含む1時間半ほどのコースになり、ご自身で歩いて参加できる方を想定しています。歩行に困難がある方は、アーツ前橋までご連絡ください。

<本プロジェクトに関するお問い合わせ>
アーツ前橋
TEL:027-230-1144
MAIL:artsmaebashi@city.maebashi.gunma.jp

アーツ前橋 展覧会
表現の生態系 世界との関係をつくりかえる

【会期】2019年10月12日(土)―2020年1月13日(月・祝)
開館時間】10時~18時(入場は17時30分まで)
【休館日】水曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
【会場】アーツ前橋(群馬県前橋市千代田町5-1-16)
【料金】一般600円/学生・65歳以上・団体(10名以上)400円/高校生以下無料
※10月28日(土)は群馬県民の日、12月10日(火)は世界人権デー、2020年1月9日(木)は前橋初市まつりのため無料

リガ・ヘテロトピア

参加者は、ガイドブックとラジオを手に、リガ市内の6カ所の訪問地を、徒歩あるいは自転車で旅をする。地図に記された場所に辿り着き、ラジオを指定の周波数に合わせると、ラトビアと日本の6人の作家が書き下ろした物語が聞こえてくる。『リガ・ヘテロトピア』は、かつて「諜報の神様」と呼ばれた軍人スパイの小野寺信と、その妻でムーミンの翻訳者である小野寺百合子、1930年代の小野寺夫妻のリガでの痕跡を辿るツアーとなった。

開催概要

開催期間:2019年9月5日(木)-13日(金)
上演言語:ラトビア語・英語
ツアー所要時間:約2時間30分

参加作家:
井鯉こま、小林エリカ、管啓次郎
Pauls Bankovskis, Andris Kuprišs,Inese Zandere

主催:New Theatre Institute of Latvia
Homo Novus Festival 2019
http://homonovus.lv/eng/programme?s=Heterotopia

Photo: Juris Rozenbergs

<ヘテロトピア・シリーズ>

2013年の東京での上演以来、高山明/Port Bが各都市で展開しているプロジェクト。都市に集積したヘテロトピアを体験するツアー型のシリーズ作品ではありながら、街に埋もれ散在しているヘテロトピアから、それぞれの街に応答したコンセプトの元に作品化している。
・2013『東京ヘテロトピア』Festival / Tokyo 2013(東京/日本)
・2015『北投ヘテロトピア』台北国際映像展、鳳甲美術館(台北/台湾)
・2017『ピレウス・ヘテロトピア』Fast Forward Festival (アテネ/ギリシャ)
・2017『ベイルート・ヘテロトピア』Sharjah Biennial 13(ベイルート/レバノン)
・2019『アブダビ・ヘテロトピア』Durub Al Tawaya (アブダビ/UAE)
・2019『リガ・ヘテロトピア』Homo Novus Festival(リガ/ラトビア)

 

パブリックスピーチ・プロジェクト

現代の「パブリックスピーチ」を問う、Port B最新作。

『パブリックスピーチ・プロジェクト』とは?

実際の都市でパブリックな場をつくるには、どのような言葉をどのように発すればいいのかー。本プロジェクトはそんな問いを出発点に、パブリックスピーチを捉えなおす試みです。
会期終盤には、アジアの複数の都市のラッパーたちが、戦前のアジア主義のテキストをベースにしたオリジナルトラックを持ち寄り、アジア4都市間からの「演説/ラップ」を同時中継するライブパーティを名古屋にて開催します。ヒップホップによって「アジア」が接続され、アジア主義が更新されるとき、彼らの声は現代の公共性を獲得しうるでしょうか?
かつてないヒップホップ x アジア主義の上演にご期待ください。

本プロジェクトは以下のように変更となりました。

実際の都市でパブリックな場をつくるには、どのような言葉をどのように発すればいいのかー。本プロジェクトはそんな問いを抱えながら、パブリックスピーチを演劇論/演技論として捉えなおし、戦前のアジア主義者たちのテキストを演じる方法をヒップホップを通じて探る試みである。

『パブリックスピーチ・プロジェクト』は、あいちトリエンナーレ初日に行われた「迂回路を開発する」という高山明によるレクチャーパフォーマンスで幕を開けた。その後会期中に起きた一連の騒動を受け、「Jアート・コールセンター」を設立。会期ラストは、様々な「声」がライブパーティに合流し、響き合う、「パブリックスピーチ」の場が出現する。

 

『ワーグナー・プロジェクト』(2017)   Photo: Naoya Hatakeyama

開催概要

▶︎レクチャーパフォーマンス
2019年 8月1日(木)19:00     
2019年 8月2日(金)17:00
会場:愛知県芸術劇場 大リハーサル室
チケット料金:1500円
ラッパーたちによるアジア主義のテキスト朗読から始まり、会期ラストに開催されるライブパーティに至るまで、プロジェクトの全貌を高山明が紹介。
https://aichitriennale.jp/artwork/A60a.html

▶︎展示
2019年 8月1日(木)- 10月14日(月・祝)
会場:愛知芸術文化センター8F
アジア主義の3つのテキストの朗読が、英語/日本語字幕とセットになった展示映像。ライブパーティに出演するラッパーたちが朗読を担っている。
https://aichitriennale.jp/artwork/A60b.html

▶︎ライブパーティ
2019年 10月13日(日)19:00開場 / 19:30開演
会場:Live & Lounge Vio(CLUB MAGO)
(住所:名古屋市中区新栄2丁目1−9 flexビル b2)
※ニコニコ生放送・生中継はこちらから(無料配信)

19:30 オープン・スピーチ / 高山明
『迂回路をつくる、その後  ー Jアート・コールセンター設立報告』

20:00 LIVE
出演:Moment Joon、Itaq、玉名ラーメン
司会:ダースレイダー

21:00 パブリック・スピーチ(オープン・マイク)

DJ:荏開津広

★無料(ワンドリンクオーダー制)
★ご予約:https://publicspeechproject.peatix.com/
(定員に達したため締め切りました)

・Peatixでご予約済みのお客様は会場の混雑状況に関わらずご来場順にご入場頂けます。

・ご予約のないお客様は、会場の空き状況に応じて先着順でご案内いたします。混雑時はご入場頂けない場合もあることをあらかじめご了承ください。
https://aichitriennale.jp/artwork/A60c.html

出演者プロフィール

Itaq
1999年生まれ。栃木県那須の宗教学校で思春期を過ごし、その後上京。エッジの効いたリリックとコンセプチュアルな作風、そして緻密なフローを武器とする。インターネット上には、ミックステープやEPをはじめとした無数の音源がアップされている。2019年5月には粗悪ビーツと結託して制作された1st Album『委託』をリリース。現在は自身のレーベル『Fundamental』を立ち上げ、レーベルメイトによる物も含めた幾つかのリリースを準備している。

玉名ラーメン
独自の感覚とセンスで、まだ見ぬ風景を奏でる現役女子高生アーティスト兼プロデューサー。演出家の高山明が手がけた演劇『ワーグナー・プロジェクト』(2017)や、豊田道倫のアルバム『サイケデリック・ラブリー・ラスト・ナイト』(2019)への参加などで話題となったセカンドEP『organ』(2019)は、トラップからアンビエント、ハウスまでをも内包したアブストラクトなトラックとポエティックなつぶやきが融合。様々なジャンルやシーンを越え、ボーダレスに自然と混ざり合った、今の感性を全面に感じる楽曲を制作している。

Moment Joon
GROW UP UNDERGROUND RECORDS所属。韓国ソウル生まれ。移民者ラッパーとして音楽活動を行う。2019年には『Immigration EP』を発表し、Zeebra主催の『フリースタイルダンジョン』でのLIVE出演や、KEN THE 390やOmen44 x Vikn x Nippsのアルバム客演等、幅広く活躍。近年ではSKY-HI、仙人掌の全国ツアー参加や、SKY-HI、SALU、Ja Mezz、Hungerと共演した『Name Tag』のMV、今の日本に投げかけなければいけない事を歌にした新曲『令和フリースタイル』(2019)などが話題となった。また、ライムスター宇多丸が送るTBSラジオ・アフター6ジャンクション【LIVE&DIRECT】で披露したLIVEが好評を博す。文芸誌「文藝」2019年秋季号には、4万字にわたる渾身の自伝的エッセイ「三代」が掲載された。

 

アジア主義・思想家紹介

岡倉天心(おかくら・てんしん, 1863-1913)
美術史家、思想家。本名は岡倉覚三(かくぞう)。近代日本における美術史研究の開拓者。1889年、現在の東京藝術大学美術学部の前身である東京美術学校の設立に関わり、初代校長を務めた。東京美術学校を排斥された後、知人の誘いでインドを訪れたことがきっかけとなり、『東洋の理想』(1903)が書き上げられた。『東洋の理想』は英語で執筆され、冒頭のAsia is one(アジアは一つ)という言葉は、アジア主義に強い影響を与えた。

柳宗悦(やなぎ・そうえつ, 1889-1961)
美学者、宗教哲学者。「やなぎ・むねよし」とも。無名の職人の手による日常雑器の中にこそ美を見出す、「民藝運動」の創始者として知られる。「朝鮮の友に贈る書」は1920年に発表された。その背景にあったのは、1919年に起きた朝鮮の独立運動の勃発とそれに対する日本政府による鎮圧と虐殺である。この事態に衝撃を受けた柳宗悦はすぐさま『読売新聞』に「朝鮮人を想う」を投稿し、その後「朝鮮の友に贈る書」が執筆された。

孫文(そんぶん, 1866-1925)
政治家、革命家。中国革命の象徴とも言える人物。中華民国では「国父」とも呼ばれる。中国(清)の広東に生まれる。1895年、武装蜂起の失敗から日本に亡命。宮崎滔天の紹介で、アジア主義の巨頭・頭山満と出会う。1911年の辛亥革命の後、中華民国の初代臨時大統領に任命された。「大アジア主義」(「大亜細亜問題」)と題されたこの講演は、1924年11月28日に県立神戸高等女学校で行われ、多くの市民が集まった。

 

メディア問い合わせ:portb.info@gmail.com

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新・東京修学旅行プロジェクト:福島編

住み慣れた街が、学びの場に。 

『東京修学旅行プロジェクト』とは、実在する修学旅行をベースに、ありうるかも知れない訪問地をコースに加え、国ごとに東京観光ツアーをつくってシリーズ化するプロジェクトです。本作は、ベルトルト・ブレヒトの「教育劇(Learning Play)」の理念とツアー・パフォーマンスを「修学旅行」というフォーマットで接続した演劇作品でもあり、2020年の東京オリンピックへ向かう都市、国家、政治の祝祭的統合とは異なる学びの場をつくることを目的としています。

2018年より新たに展開している『新・東京修学旅行プロジェクト』では、国民国家からはみ出た人々を「ガイド」として東京観光ツアーを制作し、これまでに「クルド編」と「中国残留孤児編」を開催しました。三作目となる今回の「福島編」では、1964年に開催された東京オリンピックの関連施設などを、かつての東京五輪において伝説のマラソン選手であった円谷幸吉の視点と共に巡り、2020年のオリンピック開催に向けて高校生の参加者と共に思考を巡らせます。

【概要】
新・東京修学旅行プロジェクト:福島編
旅行期間:2019年3月9日(土)〜11日(月)
参加メンバー:高校生10名(福島、クルド、東京の高校生ほか)、Port Bプロジェクトメンバー

*旅程詳細はこちら→旅のしおりPDF
(集合時間など、詳細情報が記載されています)

 
DAY1:2019年3月9日(土)
■キックオフミーティング
イントロダクション、プレゼンテーションなど
時間:16:30-19:00
会場:MACE千駄ヶ谷
(渋谷区千駄ヶ谷1-13-11 チャリ千駄ヶ谷 B1)
アクセス:総武線・千駄ヶ谷駅より徒歩7分
大江戸線・国立競技場駅A3出口より徒歩5分

徒歩移動(新国立競技場周辺)

■懇親会 
時間:20:00-22:00 
会場:カンボジア料理・アンコールワット
(渋谷区代々木1-38-13)
アクセス:JR代々木駅西口より徒歩2分
 
 
DAY2:2019年3月10日(日)
DAY2予約https://schoolexcursion190310.peatix.com
■公開ワークショップ
映像上映、ディスカッションなど(予定)
時間:13:00-15:00 
ゲスト:諏訪敦彦(映画監督)

会場:原宿Chromatic Gallery
(渋谷区神宮前2-33-5)
アクセス:JR山手線原宿駅・竹下口より徒歩8分
千代田線・副都心線 明治神宮前駅 出口5より徒歩8分

 

DAY3:2019年3月11日(月)
DAY3予約http://schoolexcursion190311.peatix.com
■報告会
レクチャーパフォーマンス、ディスカッションなど(予定)
時間:16:30-18:30

■アフターパーティ
時間:18:30-20:00 

会場:SHIBAURA HOUSE(港区芝浦3-15-4)
アクセス:JR田町駅芝浦口より徒歩7分
都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分

 

 

『新・東京修学旅行プロジェクト:福島編』ノート

今回で3回目となる新・東京修学旅行のテーマは東京オリンピックです。なので福島編という言い方は誤解を招くかもしれません。これまでやった2回の新・東京修学旅行を紹介すると、1回目がクルド編で、テーマは関東大震災と東京大空襲でした。2回目が中国残留邦人編で、東京裁判と戦後がテーマでした。それぞれのツアーで、クルド人と中国残留孤児の方々にガイドを務めてもらい、テーマに沿った「修学旅行」を展開してきました。賛成や反対といった意見表明が目的ではありません。東京を相対化し、学びの場に変え、いつも見ている姿とは違った東京を見たいと考えています。そのためには誰の目を通して東京を見るかが大事で、異なる視点をもったガイドに導かれながら東京の歴史を辿ることで東京を問い直す、これが東京修学旅行プロジェクトの企画意図です。

東京という都市を考えたとき、①関東大震災と東京大空襲によって二度破壊され、そこから復興した都市であること、②第二次大戦後の東京裁判によって戦争は片付けられ、「戦後」がはじまったこと、この二点が重要だと考えました。そして福島編では、東京オリンピック1964を契機に戦後復興が完成し、現在の東京のベースがつくられ、さらに東京オリンピック2020によって新たな東京がつくられる、その意味を問いたいと考えています。

では東京オリンピック1964/2020をテーマにした修学旅行を誰にガイドしてもらうのがいいでしょう?誰にガイドしてもらえば東京オリンピックを別の視点から見直すことができるでしょうか?1964年の東京オリンピックは戦後復興の完成を世界にアピールするイベントになりました。2020年の東京オリンピックはひょっとすると東日本大震災からの復興を宣言する場になるかも知れません。しかし本当にそうでしょうか?東京だけが繁栄し、これまで同様の豊かさを享受することで、取り残されたり、見捨てられたり、犠牲になったりする人や場所はないのでしょうか?

東京オリンピック1964の最後の種目はマラソンでした。そこで銅メダルをとった円谷幸吉選手は一躍国民的ヒーローになりました。円谷さんは福島県須賀川市の出身で、自衛隊体育学校でトレーニングを積んでいました。忍耐強い走りが信条だったようです。その後、次のメキシコオリンピックでは金メダルをと期待されるなか、円谷さんは自ら命を絶ちました。その死は世間に衝撃を与え、残された遺書は三島由紀夫や川端康成によって絶賛されることになります。この悲劇のランナーの視点で、東京オリンピック1964/2020を、そして変わりつつある東京を、改めて見なおしたいと考えています。その意味で、今回の福島編のガイドは円谷幸吉さんであると言えるかも知れません。

修学旅行の参加者は福島の高校生がメインですが、クルド人の高校生、東京の高校生にも参加してもらい、立場や境遇の異なる高校生同士でさまざまな議論やお喋りをする、そうした対話や交流の場をつくることも『新・東京修学旅行:福島編』の大きな目的です。話しやすい状況を確保するため、ツアーのほとんどは非公開になりますが、一部を公開して彼らの体験や話し合いをシェアしてもらうことにしました。お付き合いいただけましたら幸いです。
                                                                                    高山 明


シアターコモンズ’19 関連企画

【お問い合わせ】 
東京修学旅行プロジェクト事務局 
MAIL: portb.info@gmail.com 

主催:PortB
協力:東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻
助成:川村文化芸術振興財団 ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成
 
『東京修学旅行プロジェクト』アーカイヴサイト
*アーカイヴサイトでは、2017年に実施した『台湾編』『タイ編』『中国編』のツアーコース紹介に加え、プロジェクトメンバーによるコラムを掲載しています。

©TakeshiYAMAGISHI

 

展覧会 マクドナルド放送大学・東京版

『マクドナルド放送大学』は、町中のマクドナルドを大学に変えるアートプロジェクトです。「教授」はなんらかの理由で故国 を離れることになった移民や難民で、「学生」はマクドナルドに入店しハンバーガーやコーラとともに「教授」のレクチャーを注文して聴講することができます。MISA SHIN GALLERY における『マクドナルド放送大学』では、実店舗ではなくマクドナルドを模したギャラリー空間で行われます。今回の「教授」は、難民をガイドに東京を旅する「新・東京 修学旅行中国残留孤児編」に参加する中国帰国者の方々で、彼らとともに制作した新しい講義に加え、フランクフルトとベルリンで制作された 25 科目からセレクトされた10科目の録音源が提供されます。

MISA SHIN GALLERY「マクドナルド放送大学」

新・東京修学旅行プロジェクト:クルド編

住み慣れた街が、学びの場に。

 
Port Bが2017年より展開している『東京修学旅行プロジェクト』とは、実在する修学旅行をベースに、ありうるかも知れない訪問地をコースに加え、国ごとに東京観光ツアーをつくってシリーズ化するプロジェクトです。 今回新たに開催する『新・東京修学旅行プロジェクト』では『東京修学旅行プロジェクト』の発展版として、難民(申請者と不認定者を含む)を「ガイド」に東京を「修学旅行」する「クルド編」に挑戦します。

本プロジェクトは、難民問題に演劇的手法で応答することで、新しい社会参加のあり方を示し、都市を「学びの場」にすることを目的としています。参加者はこの旅行を通じて、難民の実態を知り、難民と交流し、難民の目から見た東京を体験すると同時に、言語・料理・建築物などを通じて、クルドの記憶をどう引き継ぐことができるか、また、東京の戦争体験がどう記憶されているかについても考えをめぐらすことになるでしょう。『東京修学旅行プロジェクト:クルド編』は演劇史におけるベルトルト・ブレヒトの「教育劇(Learning Play)」の理念と「修学旅行」を、難民問題を軸に結びつけ、東京を辺境や亡命地として捉える「視力」を鍛えるプロジェクトです。

【参加概要】

『新・東京修学旅行プロジェクト:クルド編』
前夜祭:2018年7月12日(木)
旅行期間:2018年7月13日(金)〜15日(日)

*旅程詳細はこちら→旅のしおりPDF
(集合時間など、旅程詳細が記載されています)

クルド編ツアーはプロジェクト・メンバーの他、一般の方もご参加頂けます。以下の詳細&予約リンクよりお申し込みください。

 
■前夜祭:7月12日(木)【詳細・予約】

会場:SCOOL
参加費:1500円(+1ドリンクオーダー制)
受付開始:15:45/18:30

16:00-18:30
– 裁判書類の朗読(出入り自由・無料)
(難民認定手続きに関する陳述書、訴状)

19:00-21:30
– 『新・東京修学旅行プロジェクト』とは?(高山明)
– クルドについてのレクチャー(西本健吾)
-『今日の風、何色?』上映(2015年制作)
– 在日クルド人への公開インタビュー 

■DAY1:7月13日(金)
・東京入国管理局(品川)
・横網町公園ツアー(両国)

■DAY2:7月14日(土) 
クルド料理教室(蕨)詳細&予約
・ワラビスタンツアー(蕨)

浅草ツアー【詳細&予約】
・瓦礫から見えてくる東京地下ガイドツアー
・レクチャーパフォーマンス(浅草公会堂)

■DAY3:7月15日(日)
・トルコ大使館訪問
・ギリシャ悲劇「嘆願する女たち」を読むWS(東京藝術大学)
・プレゼン大会&フォーラム(上野文化会館)詳細&予約

 
1訪問地または1日からの観光も楽しめます!
Twitter(@Port_B)にて最新スケジュールをお知らせしますので、ご都合に合わせて随時ご参加下さい。
予約不要
*参加費:1,500円
*参加時間に関わらず、1日の参加費となります
*その他実費がかかります<食費・交通費等 / 目安:3,000円/1日>

 

【お問い合わせ】
東京修学旅行プロジェクト事務局
【MAIL】portb.info@gmail.com

 

マクドナルド放送大学

Go to McDonald’s Radio University!
今ならハンバーガーに加えて“授業”も提供されている。

建築家セドリック・プライスの未完のプラン『ポタリーズ・シンクベルト』へのオマージュとして、ヨーロッパを横断し難民たちによる「思考帯」を創出させる試みは『ヨーロピアン・シンクベルト』と名付けられた。バルカン・ルート(難民の避難経路)上の都市に点在するマクドナルドで、「教授」たちが「授業」を提供し、欧州を『マクドナルド放送大学』で縦断的に繋ぐ試み。第一弾はフランクフルトが始点となった。

『マクドナルド放送大学』では、15人の「教授」による、15の「授業」が、フランクフルト市内のマクドナルドで展開され、カウンターで「レクチャー」を注文すれば、誰でも『マクドナルド放送大学』の講義を聴講することができる。「教授」は、アフガニスタン、シリア、ガーナ、エリトリアなどからやってきた難民で、自らの経験・知恵・思考が濃縮された「授業」は、建築・哲学・都市リサーチ・料理・音楽・スポーツ・リスク管理などバラエティに富む。本プロジェクトを仕掛けるムーゾントゥルム劇場は、期間中「マクドナルド放送大学」のモデル店舗として改装された。

 

McDonald’s Radio University

Report:難民の移動ルートを学びの場へ変容させる「道の演劇」

 

©Masahiro Hasunuma

北投ヘテロトピア

北投地区の7つの場所をめぐるバイクタクシーツアー

台湾国際映像展覧会「負地平線」出品作品。台湾・台の温泉地、(ベイトウ)にて開催された。にしか存在しない「バイクタクシー」に乗り、地区の7つの場所をめぐるツアー形式の作品。訪問地でQRコードを読み取ると、土地の歴史を知り、ありえたかもしれない物語を聴くことができる。

北投ヘテロトピア

横浜コミューン

移動と定住のあいだで、日本/語を問い直す

横浜トリエンナーレ2014参加作品。『赤い靴クロニクル』(2010年)や『東京ヘテロトピア』(2013年)における「内なるアジア」への取り組みをさらに展開させ、横浜のアジア・コミュニティのリサーチから「日本/語」を問い直す。

横浜美術館に展示されたのは、さまざまな理由で故郷を追われ、家族とともに、あるいは家族と離れ離れになって日本に辿り着いた人たちの声。いわゆるインドシナ難民の日本語である。言葉と共同体は、移動と定住のあいだでつねに揺れ動く。美しく、正しく、自然に根を張ろうとするが、同時にみずから「よそもの」となることをやめず、どこまでも「旅」を続ける。

言葉が漂流の途上で「今、ここ」にあるように、この作品は美術館にとどまりつづけることなく、会期末には黄金町に移動し、ライブ・インスタレーションへと姿を変えた。

『横浜コミューン』横浜トリエンナーレ2014

©Masahiro Hasunuma