ワーグナー・プロジェクト@金沢21世紀美術館

NOW COMING TO KANAZAWA!!!
Jan 8 – Feb 6, 2022
@金沢21世紀美術館

▼▼特設サイト▼▼
https://www.wagnerproject.jp/

 

 

『ワーグナー・プロジェクト』とは、民衆による新たな歌/芸術が生まれる過程が描かれ、芸術や都市の祝祭を更新しようとした歌劇王ワーグナーによる歌合戦オペラ「ニュルンベルグのマイスタージンガー」の”上演”を試みるプロジェクトです。金沢版『ワーグナー・プロジェクト』では、1ヶ月間の「ヒップホップの学校」を開校します!

 

開催概要

 
高山明 / Port B
「ワーグナー・プロジェクト@金沢21世紀美術館」

2022年1月8日(土)〜2月6日(日)

[昼の部] 10:00〜18:00 展示
[夜の部] 18:00〜21:50 スクール

参加無料

会場|金沢21世紀美術館 展示室13
主催|金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
 
▼▼more info▼▼
http://wagnerproject.jp
 
 
展示(昼の部)
10:00 〜 18:00
昼の部は、これまでに横浜(2017年)・フランクフルト(2019年)・大分(2020年)と開催してきた「ヒップホップの学校」の様子(レクチャー、ワークショップ、オーディション、ライブ、サイファーなど)を含めた約150時間に及ぶアーカイブ映像を展示します。映像が教材となり、初めての方でもヒップホップについて学ぶには最適な自習空間です。『ワーグナー・プロジェクト』のためにボムされたsnipe1によるグラフィティも必見!
 
スクール(夜の部)
18:00 〜 21:50
夜の部は、展示室を自由に使える&滞在できるオープン・スクールとして開放します。ラップ・DJ・MVなどのクラスやワークショップは誰でも予約なしで参加・見学ができます。様々なゲストを交えてのレクチャーやトークはオンライン配信での聴講も可能です。週1で開催されるダンスセッションや、バトルイベントなど日々生成変化する場としての「ワーグナー・プロジェクト」をお楽しみください!
 
 

▼▼TEACHERS
荏開津広(DJ/ライター)、snipe1(グラフィティライター)、ダースレイダー(ヒップホップミュージシャン)、DJ JIN(RHYMESTER/DJ・プロデューサー)、HUNGER(GAGLE/ラッパー)、Mr麿(スタジオ石 / stillichimiya / 映像クリエイター)、0081(YOCO ORGAN / ラッパー)、CARREC(DJ / ビートメイカー)、YUuKA(ダンサー)、yakut.adan.oshi(PROPO / グラフィック)、阿部航太(デザイナー / 映画監督)and more!

 
 
問い合わせ|wagner.project.portb@gmail.com
 

 

テアトロン 社会と演劇をつなぐもの

高山明による初の単著『テアトロン』刊行 
 
演劇とは客席であるーー
数々の都市プロジェクトを考案してきた高山明による初の単著がついに刊行されました。本書では、これまでPort Bが実施してきたプロジェクトの背景にあった高山独自の演劇論が展開されています。都市・演劇・プロジェクトをめぐる、世界と出会いなおすためのテアトロン考、ぜひ一冊お手元にどうぞ。
 
『テアトロン 社会と演劇をつなぐもの』
河出書房新社
268ページ|3,135円(税込)
全編書き下ろし
 
 
 
 
◆目次◆
 
第1部『Jアートコールセンター』についての演劇的考察
 
第2部「テアトロン」をめぐって
 第1章 『ザ・マン・フー(The man who…)』
 第2章 ギリシア悲劇
 第3章 ワーグナー
 第4章 ブレヒト
 第5章 『ワーグナー・プロジェクト』
 
あとがき
 
 
 
 
 
 

《帯コメント》 

 
祝祭の劇場を解体し、演劇の都市として再生する。
刮目せよ、未曾有の試みが今ここから始まる。 
ー安藤礼二(文芸評論家) 
 
 
リラックスして解体する劇場、客席、芸術。
そこに現れる「演劇ちゃん」に期待します。 
ー小池一子(クリエイティブ・ディレクター) 
 
 
高山明の演劇は急速に閉じていく都市を 再び迷いの森として開いていく為の希望だ。 
ーダースレイダー(ラッパー)
 
 
 

 
 
『テアトロン』の刊行を記念して、ネットショップ・Port Booksをオープン
 
・刊行記念特典として、過去のPort Bプロジェクトの関連ドキュメントを無料贈呈中!
・『テアトロン』を著者サイン付きでお届け!(Port Books限定特典)
 
 
 

マクドナルドラジオ大学@ブリュッセル

《マクドナルドラジオ大学》は、町中のマクドナルドを大学に変えるアートプロジェクトです。「教授」はなんらかの理由で故国を離れることになった移民や難民で、「学生」はマクドナルドに入店しハンバーガーやコーラとともに「教授」のレクチャーを注文して聴講します。「教授」らによるレクチャーは、自らの経験・知恵・思考が濃縮され、建築・哲学・ジャーナリズム・音楽・スポーツ科学・リスクマネジメントなどバラエティに富んでいます。2017年のフランクフルト市内のマクドナルド7店舗での初演をスタートに、その後もベルリン、東京・金沢・香港、と都市を移動しながら展開しています。

ブリュッセル版の《マクドナルドラジオ大学》では、イラク・シリア・ギニア・コンゴなどからブリュッセルにやってきた10人の”教授”たちと、10本のレクチャーを新しく制作しました。講義科目は化学、水泳、都市リサーチ、文化人類学など多岐にわたっています。また、教授ら本人によるライブレクチャーがフェスティバル会期中の10日間、連日19時より街の中心部にあるマクドナルド店舗前の広場にて開催されます。

特設サイト

http://www.mru.global/brussels

 

開催概要

会期|2021年5月11日[月]- 20日[日]
会場|Place de la Bourse(ブルス広場)
ライブレクチャー|連日19:00~ 参加無料
レクチャー言語:英語/フランス語/オランダ語
主催|Kunstendestivaldesarts
 
 

ライブレクチャー

連日 7pm-
5月11日​:​Chemistry (English)
5月12日:​Urban Studies (French)
5月13日​:​Gender Studies (Dutch)
5月14日:​Economy (French)
5月15日:​Cultural Studies (French)
5月16日:​Social anthropology (French)
5月17日:​Family Studies (French)
5月18日:​Cultural Anthropology (Dutch)
5月19日:​Chemistry (English)
5月20日:​Swimming (English)
 
 
 
 
 

 

ワーグナー・プロジェクト@祝祭の広場(大分)

[:ja]

 

NOW COMING TO OITA!!!
Oct28 – Nov1, 2020
@大分市 祝祭の広場

▼▼特設サイト▼▼
https://www.wagnerproject.jp/

 

『ワーグナー・プロジェクト』とは、民衆による新たな歌/芸術が生まれる過程が描かれ、芸術や都市の祝祭を更新しようとした歌劇王ワーグナーによる歌合戦オペラ「ニュルンベルグのマイスタージンガー」の”上演”を試みるプロジェクトです。初日に開催される「ワーグナー・クルー」公開オーデションを皮切りに、全5日間の<ヒップホップの学校>が大分駅前の祝祭広場に出現します。これらはすべて鑑賞・参加自由。第一線で活躍するラッパー・ダンサー・DJを講師に迎え、ライブ、グラフィティ、ダンスバトル、サイファー、ワークショップなどが同時多発的に展開します。

 

開催概要

『ワーグナー・プロジェクト』
〜ニュルンベルクのマイスタージンガー〜
高山明 / Port B
会期|2020年10月28日(水)-11月1日(日)
会場|大分市 お部屋ラボ 祝祭の広場
(大分県大分市府内町1丁目1番1号)
参加無料
主催|大分市 
https://www.wagnerproject.jp/

 

 

 
▶︎▶︎▶︎「ワーグナー・クルー」募集中!

ラッパー&ダンサー大募集
HIPHOPの学校に参加してみませんか?

「ワーグナー・クルー」公開選抜オーディション
10月28日(水)17:00@祝祭の広場 参加無料
エントリー〆切:10月27日(火) 24:00
審査員:荏開津広、ダースレイダー、ナリトライダー、高山明ほか 

初日に一般公開の選抜オーディションを開催し、その場でワーグナー・クルーを決定。選ばれたクルーは、5日間のヒップホップの学校でスキルを磨き、最終日のライブに出演することができます。

▶︎SCHOOL SCHEDULE 
10月28日(水)- 11月1日(日)各日15:00 – 20:30 <予定>
ワークショップ、レクチャー、スローアップ&タギング講習、サイファー、ダンスバトルなどに参加し、最終日にはパフォーマンス・ライブに出演!
 ※雨天決行/荒天時中止
 
▶︎TEACHERS
荏開津広、ダースレイダー、NAOYA(ex ZOO)、Snipe1、ポチョムキン(餓鬼レンジャー)、押忍マン、メテオ、ケンチンミン、MOTOKI、ベーソンズ、高山明 ほか
 
▶︎こんな方の参加を待っています!
基本的にラッパーとダンサーが対象/グラフィティライターやDJも大歓迎/自身のスキルを磨きたい/仲間を見つけたい/HIPHOPについて知識を深めたい/全日参加できる/あたらしい可能性にチャレンジしたい/ヒップホップの学校としてのコミュニティを体験してみたい
※経験・スキル・年齢・性別不問

WEB&エントリーはこちらから
www.wagnerproject.jp
 
 

 

▶︎新型コロナウイルス感染予防対策について
本イベントは大分県の感染拡大防止ガイドラインに基づき開催いたしますのでご協力をお願いいたします。今後の状況次第で延期または中止の可能性もありますのでご了承ください。

 

 

[:en]

《マクドナルドラジオ大学》は、町中のマクドナルドを大学に変えるアートプロジェクトです。「教授」はなんらかの理由で故国を離れることになった移民や難民で、「学生」はマクドナルドに入店しハンバーガーやコーラとともに「教授」のレクチャーを注文して聴講します。
大館當代美術館での《マクドナルドラジオ大学》は、実店舗ではなくマクドナルドを模した展示空間で行われます。今回の「教授」は香港に住んでいる方々で、彼らとともに制作した新しい3つのレクチャーに加え、これまでフランクフルト、ベルリン、東京、金沢で制作された30科目からセレクトした14科目の録音源が提供されます。

特設サイト

http://www.mru.global/hongkong/

 

開催概要

展覧会 They Do Not Understand Each Other 
会期|2020年5月25日[月]ー 9月13日[日]
会場|大館當代美術館 Tai Kwun Contemporary(香港)
時間|月曜14:00 – 20:00   火曜-日曜11:00-20:00
 
 
 
[:]

ヘルダーリン・ヘテロトピア

『ヘルダーリン・ヘテロトピア』は、”ヘルダーリンの道”を辿りながら歩くツアー形式の作品です。舞台はかつてヘルダーリンの家があったバートホンブルクとフランクフルトを結ぶ22kmの小道。ヘルダーリンは恋人への手紙を届けるためにこの道を定期的に往復していました。参加者はアプリをダウンロードし、地図に沿って歩きます。14のスポットで物語や詩を聴くことができ、また、道の途上でヘルダーリンの詩が12編挿入されます。バートホンブルクとフランクフルト、どちらの街からでも始められ、好きな時に好きな場所からツアーを再開することができます。

※本作品はヘルダーリン生誕250年を記念して制作されました。

 

特設サイト

https://hoelderlin-heterotopia.portb.net/

参加作家

Alexander Kluge, Deniz Utlu, Elfriede Jelinek, Helene Hegemann, Jan Philipp Reemtsma, Keijiro Suga, Kelly Copper/Nature Theater of Oklahoma, Lina Majdalanie, Marcel Beyer, Maria Stefanopoulou, Navid Kermani, Nuno Ramos, Theodoros Rakopoulos, Toni Hildebrandt

開催概要

ツアー所要時間:約6〜8時間(徒歩)
上演言語:ドイツ語
会期:2020年9月よりアプリがダウンロード可能
(iOS&Android・無料)
主催:Künstlerhaus Mousonturm
https://www.mousonturm.de/en/projects/hoelderlin-heterotopia/

Photo: Joerg Baumann

 

 

<ヘテロトピア・シリーズ>

2013年の東京での上演以来、高山明/Port Bが各都市で展開しているプロジェクト。都市に集積したヘテロトピアを体験するツアー型のシリーズ作品ではありながら、街に埋もれ散在しているヘテロトピアから、それぞれの街に応答したコンセプトを元に作品化している。
・2013『東京ヘテロトピア』Festival / Tokyo 2013(東京/日本)
・2015『北投ヘテロトピア』台北国際映像展、鳳甲美術館(台北/台湾)
・2017『ピレウス・ヘテロトピア』Fast Forward Festival (アテネ/ギリシャ)
・2017『ベイルート・ヘテロトピア』Sharjah Biennial 13(ベイルート/レバノン)
・2019『アブダビ・ヘテロトピア』Durub Al Tawaya (アブダビ/UAE)
・2019『リガ・ヘテロトピア』Homo Novus Festival(リガ/ラトビア)

 

マクドナルドラジオ大学@香港

《マクドナルドラジオ大学》は、町中のマクドナルドを大学に変えるアートプロジェクトです。「教授」はなんらかの理由で故国を離れることになった移民や難民で、「学生」はマクドナルドに入店しハンバーガーやコーラとともに「教授」のレクチャーを注文して聴講します。
大館當代美術館での《マクドナルドラジオ大学》は、実店舗ではなくマクドナルドを模した展示空間で行われます。今回の「教授」は香港に住んでいる方々で、彼らとともに制作した新しい3つのレクチャーに加え、これまでフランクフルト、ベルリン、東京、金沢で制作された30科目からセレクトした14科目の録音源が提供されます。

 

特設サイト

http://www.mru.global/hongkong/

 

開催概要

展覧会 They Do Not Understand Each Other 
会期|2020年5月25日[月]-  9月13日[日]
会場|大館當代美術館 Tai Kwun Contemporary(香港)
時間|月曜14:00 – 20:00   火曜-日曜11:00-20:00
 
 
 
 

 

 

模型都市東京

[:ja]

東京にはコンビニやネットカフェなど、同じ規格でつくられた空間がいたるところに存在しています。本展は、そのようなどこでも再現可能な形態でつくられた都市のインフラ/構成要素を「模型」として捉え、現在の東京のライフスタイルを浮かび上がらせる試みです。都市に埋め込まれた模型を「再現」した展示空間は、ネット上での展開と合わせて日々生成変化する場となります。

 

開催概要

会期|2020年2月8日(土)~5月31日(日)
8月23日(日)まで会期延長となりました 
会場|建築倉庫ミュージアム 展示室B
(東京都品川区東品川2-6-10)
開館時間|火〜日 11時〜19 時(最終入館18時)
月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)
入場料|一般 3,100円、 大学生/専門学校生2,000円、 高校生以下1,000円
主催|建築倉庫ミュージアム
 
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご鑑賞には日時指定の前売りチケットのご購入が必要となります。ご協力をお願いいたします。

*「模型都市東京」に限り、会期中何度でも再入場可能です。
(初回入場時にお渡しするフリーパスと身分証をご提示ください。)
 
*展示室A(クラシックホテル展)の観覧料含みます。
*障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料となります。ご入館の際、障害者手帳等をご掲示ください。
*学生の方は、ご入館の際、学生証を拝見しております。忘れずにご持参ください。
 
 

「模型都市東京」ノート

「模型」がなにかを模したものなら、「身振りの模倣」からはじまった演劇は模型と相性がいいはずだ。演劇の場合は、模倣がある型を獲得することで、つまり「模型」になることで、呪術から独立し、芸能になったと言われている。具体的には、田の豊穣を祈る「田遊び」が真似され、身振りが固定されることで「田楽」になった。これは、田の上でしか成立しないサイトスペシフィックな行事が、田を離れてどこにでも移動でき、再演可能な芸能になったことを意味する。別の言い方をすれば、演劇はそもそも模型であり、だからこそあらゆる場所で上演/再演することができるのである。

上演/再演の場所は「舞台」と呼ばれてきたが、神社や劇場にある舞台の上には今や劣化した模型があるばかりで、活きのいい模型を探すなら街のなかに出て行った方がよい。そうした目で東京を眺めてみると、この街にはその場でしか成立しないオリジナルなものは少なく、模型に溢れていることに気づく。どこにでもある模型が世界のどの都市よりも偏在し、それが様々な人に利用され、それぞれのやり方で独自に上演/再演される。その偏在性gと上演/再演可能性の豊かさが、この都市の特徴とすら言えそうだ。それらの模型を面白く使いこなす人たちが現れ、都市のアクティビティを生み出し、ライフスタイルを更新していく。それが逆説的に、東京という「模型都市」のオリジナリティになっている。

建築倉庫ミュージアムという建築模型を展示する場所で、東京の逆説をポジティブに展開させることができればと考えている。

高山 明

 
 
 
 
[:en]

《マクドナルドラジオ大学》は、町中のマクドナルドを大学に変えるアートプロジェクトです。「教授」はなんらかの理由で故国を離れることになった移民や難民で、「学生」はマクドナルドに入店しハンバーガーやコーラとともに「教授」のレクチャーを注文して聴講します。
大館當代美術館での《マクドナルドラジオ大学》は、実店舗ではなくマクドナルドを模した展示空間で行われます。今回の「教授」は香港に住んでいる方々で、彼らとともに制作した新しい3つのレクチャーに加え、これまでフランクフルト、ベルリン、東京、金沢で制作された30科目からセレクトした14科目の録音源が提供されます。

特設サイト

http://www.mru.global/hongkong/

 

開催概要

展覧会 They Do Not Understand Each Other 
会期|2020年5月25日[月]ー 9月13日[日]
会場|大館當代美術館 Tai Kwun Contemporary(香港)
時間|月曜14:00 – 20:00   火曜-日曜11:00-20:00
 
 
 
[:]

『マクドナルドラジオ大学』@六本木アートナイト2019

ドイツ・フランクフルトで2017年に初演されたプロジェクトが、東日本最大店舗・マクドナルド六本木ヒルズ店にて1日限定開催!

開催概要

【5月25日(土) 20:00〜25:00】
「教授」によるライブレクチャー(ラジオ)
①20:00- メディア学
②21:00- スポーツ科学
③22:00- 建築
④23:00- メディア学
⑤24:00- 建築
★各回先着50名様限定 / 入れ替え制

【5月25日(土)25:00〜翌朝10:00】
録音音源の聴講レクチャー(MP3プレーヤー)
★過去にフランクフルト・ベルリン・東京で制作された25科目からセレクトされた13科目が聴講できます
【会場】マクドナルド 六本木ヒルズ店2F(港区六本木6-3-1)
http://www.roppongiartnight.com/2019/programs/12174

“McDonald’s Radio University” Frankfurt, 2017  ©蓮沼昌宏

『マクドナルドラジオ大学』とは?

町中のマクドナルドを大学に変える高山明/Port Bによるアートプロジェクトです。「教授」はなんらかの理由で故国を離れることになった移民や難民で、参加者は「学生」としてマクドナルドに入店しハンバーガーやコーラとともに「教授」のレクチャーを注文して聴講することができます。初演は2017年にフランクフルト市内のマクドナルド7店舗にて、ドイツ演劇フリーシーンを牽引するムザントゥルム劇場主催のもと開催されました。アフガニスタン、シリア、ガーナ、エリトリアなどからやってきた「教授」らによるレクチャーは、自らの経験・知恵・思考が濃縮され、建築・哲学・ジャーナリズム・音楽・スポーツ科学・リスクマネジメントなどバラエティに富んでいます。
http://portb.net/archives/892


『マクドナルドラジオ大学』上演記録

2017年3月
【McDonald’s Radio University@Frankfurt】
フランクフルト市内のマクドナルド7店舗にて開催。ムーゾントゥルム劇場は、会期中『マクドナルドラジオ大学』のモデル店舗として改装された。
主催:ムーゾントゥルム劇場
http://www.mru.global/
photo: Masahiro Hasunuma
2017年8月
【遠くを近くに、近くを遠くに、感じるための幾つかのレッスン】
タンデム的な翻訳プロセスを経た日本語レクチャーを、横浜の「難民・元難民」たちによる朗読と共に、横浜の⽔辺を船でめぐる大岡川クルーズを開催。
主催:黄金町バザール2017
http://portb.net/archives/1888
2018年6月
【McDonald’s Radio University / River Tour Berlin】
ベルリン市内の川をマック船で一周するリバーツアーを開催。
劇場HAU2では、プロジェクト全体像を紹介する「マクドナルドラジオ大学・ヨーロピアン・シンクベルド」の展示インスタレーションを同時開催。
主催:HAU劇場
https://www.hebbel-am-ufer.de/en/programme/pdetail/mcdonalds-radio-university/
2018年11月
【展覧会:マクドナルドラジオ大学@Misa Shin Gallery】
マクドナルドを模したギャラリー空間で開催。東京で新たに制作したレクチャーに加えてフランクフルトとベルリンで制作された10科目の録音音源が提供された。
http://www.misashin.com/exhibitions/takayama-akira-mcdonalds-radio-university/
photo : Keizo Kioku


六本木アートナイトとは?

2009年の開始から今回で10回目を迎える六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの餐宴。現代アート、デザイン、映像、パフォーマンスなどの多様な作品に加え、体験・参加型のプログラムを同時多発的にオールナイトで実施する。2019年のテーマは「夜の旅、昼の夢」。http://www.roppongiartnight.com/2019/programs/12174

遠くを近くに、近くを遠くに、感じるための幾つかのレッスン

22017年3月、ドイツ・フランクフルトで展開された『マクドナルド放送大学』では、シリアやアフガニスタンといった国々からドイツに亡命してきた難民が「教授」となり、市内のマクドナルド店舗で「授業」が行われた。本作『遠くを近くに、近くを遠くに、感じるための幾つかのレッスン』では、ドイツで制作された『マクドナルド放送大学』の授業をタンデム的なプロセスによって日本語版に翻訳し、横浜の「難民・元難民」たちによる朗読と共に、横浜の⽔辺の街並みをクルーズ船でめぐった。
http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2017/event/2017/11/port-b.html

【大岡川クルーズ】
運航日|
8月:12日(土)、13日(日)、19日(土)、26日(土)、27日(日)
9月:2日(土)、9日(土)、17日(日)、18日(月・祝)、23日(土)
10月:1日(日)、8日(日)、9日(月・祝)、22日(土)
11月:3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)

出航時間|11:00 ※10:30より受付開始
乗下船場所|横浜日ノ出桟橋
コース|横浜日ノ出桟橋~大岡川・中村川周遊~横浜日ノ出桟橋
所要時間|約65分
乗船料|2,000 円(税込)
定員|各回20 名

大岡川クルーズ・ハンドアウト

 

新・東京修学旅行プロジェクト:福島編

住み慣れた街が、学びの場に。 

『東京修学旅行プロジェクト』とは、実在する修学旅行をベースに、ありうるかも知れない訪問地をコースに加え、国ごとに東京観光ツアーをつくってシリーズ化するプロジェクトです。本作は、ベルトルト・ブレヒトの「教育劇(Learning Play)」の理念とツアー・パフォーマンスを「修学旅行」というフォーマットで接続した演劇作品でもあり、2020年の東京オリンピックへ向かう都市、国家、政治の祝祭的統合とは異なる学びの場をつくることを目的としています。

2018年より新たに展開している『新・東京修学旅行プロジェクト』では、国民国家からはみ出た人々を「ガイド」として東京観光ツアーを制作し、これまでに「クルド編」と「中国残留孤児編」を開催しました。三作目となる今回の「福島編」では、1964年に開催された東京オリンピックの関連施設などを、かつての東京五輪において伝説のマラソン選手であった円谷幸吉の視点と共に巡り、2020年のオリンピック開催に向けて高校生の参加者と共に思考を巡らせます。

【概要】
新・東京修学旅行プロジェクト:福島編
旅行期間:2019年3月9日(土)〜11日(月)
参加メンバー:高校生10名(福島、クルド、東京の高校生ほか)、Port Bプロジェクトメンバー

*旅程詳細はこちら→旅のしおりPDF

 
DAY1:2019年3月9日(土)
■キックオフミーティング
イントロダクション、プレゼンテーションなど
時間:16:30-19:00
会場:MACE千駄ヶ谷
(渋谷区千駄ヶ谷1-13-11 チャリ千駄ヶ谷 B1)
アクセス:総武線・千駄ヶ谷駅より徒歩7分
大江戸線・国立競技場駅A3出口より徒歩5分

徒歩移動(新国立競技場周辺)

■懇親会 
時間:20:00-22:00 
会場:カンボジア料理・アンコールワット
(渋谷区代々木1-38-13)
アクセス:JR代々木駅西口より徒歩2分
 
 
DAY2:2019年3月10日(日)
DAY2予約https://schoolexcursion190310.peatix.com
■公開ワークショップ
映像上映、ディスカッションなど(予定)
時間:13:00-15:00 
ゲスト:諏訪敦彦(映画監督)

会場:原宿Chromatic Gallery
(渋谷区神宮前2-33-5)
アクセス:JR山手線原宿駅・竹下口より徒歩8分
千代田線・副都心線 明治神宮前駅 出口5より徒歩8分

 

DAY3:2019年3月11日(月)
DAY3予約http://schoolexcursion190311.peatix.com
■報告会
レクチャーパフォーマンス、ディスカッションなど(予定)
時間:16:30-18:30

■アフターパーティ
時間:18:30-20:00 

会場:SHIBAURA HOUSE(港区芝浦3-15-4)
アクセス:JR田町駅芝浦口より徒歩7分
都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分

 

 

『新・東京修学旅行プロジェクト:福島編』ノート

今回で3回目となる新・東京修学旅行のテーマは東京オリンピックです。なので福島編という言い方は誤解を招くかもしれません。これまでやった2回の新・東京修学旅行を紹介すると、1回目がクルド編で、テーマは関東大震災と東京大空襲でした。2回目が中国残留邦人編で、東京裁判と戦後がテーマでした。それぞれのツアーで、クルド人と中国残留孤児の方々にガイドを務めてもらい、テーマに沿った「修学旅行」を展開してきました。賛成や反対といった意見表明が目的ではありません。東京を相対化し、学びの場に変え、いつも見ている姿とは違った東京を見たいと考えています。そのためには誰の目を通して東京を見るかが大事で、異なる視点をもったガイドに導かれながら東京の歴史を辿ることで東京を問い直す、これが東京修学旅行プロジェクトの企画意図です。

東京という都市を考えたとき、①関東大震災と東京大空襲によって二度破壊され、そこから復興した都市であること、②第二次大戦後の東京裁判によって戦争は片付けられ、「戦後」がはじまったこと、この二点が重要だと考えました。そして福島編では、東京オリンピック1964を契機に戦後復興が完成し、現在の東京のベースがつくられ、さらに東京オリンピック2020によって新たな東京がつくられる、その意味を問いたいと考えています。

では東京オリンピック1964/2020をテーマにした修学旅行を誰にガイドしてもらうのがいいでしょう?誰にガイドしてもらえば東京オリンピックを別の視点から見直すことができるでしょうか?1964年の東京オリンピックは戦後復興の完成を世界にアピールするイベントになりました。2020年の東京オリンピックはひょっとすると東日本大震災からの復興を宣言する場になるかも知れません。しかし本当にそうでしょうか?東京だけが繁栄し、これまで同様の豊かさを享受することで、取り残されたり、見捨てられたり、犠牲になったりする人や場所はないのでしょうか?

東京オリンピック1964の最後の種目はマラソンでした。そこで銅メダルをとった円谷幸吉選手は一躍国民的ヒーローになりました。円谷さんは福島県須賀川市の出身で、自衛隊体育学校でトレーニングを積んでいました。忍耐強い走りが信条だったようです。その後、次のメキシコオリンピックでは金メダルをと期待されるなか、円谷さんは自ら命を絶ちました。その死は世間に衝撃を与え、残された遺書は三島由紀夫や川端康成によって絶賛されることになります。この悲劇のランナーの視点で、東京オリンピック1964/2020を、そして変わりつつある東京を、改めて見なおしたいと考えています。その意味で、今回の福島編のガイドは円谷幸吉さんであると言えるかも知れません。

修学旅行の参加者は福島の高校生がメインですが、クルド人の高校生、東京の高校生にも参加してもらい、立場や境遇の異なる高校生同士でさまざまな議論やお喋りをする、そうした対話や交流の場をつくることも『新・東京修学旅行:福島編』の大きな目的です。話しやすい状況を確保するため、ツアーのほとんどは非公開になりますが、一部を公開して彼らの体験や話し合いをシェアしてもらうことにしました。お付き合いいただけましたら幸いです。
                                                                                    高山 明


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協力:東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻
助成:川村文化芸術振興財団 ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成
 
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*アーカイヴサイトでは、2017年に実施した『台湾編』『タイ編』『中国編』のツアーコース紹介に加え、プロジェクトメンバーによるコラムを掲載しています。

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