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前橋聖務日課

[:ja]アーツ前橋「表現の森 協働としてのアート」展への参加作品。「あかつきの村」を軸として、朗読・連続フォーラム・メディア・パフォーマンスという形式でプロジェクトをひらいた。展覧会の会期中は、土地・共同体・家族・難民・コミューンなどをテーマとし、異なるジャンルの専門家を招いた一般公開の全5回の連続フォーラムを開催した。

アーツ前橋「表現の森 協働としてのアート」展

表現の森 特設サイト

 [:en]アーツ前橋「表現の森 協働としてのアート」展

表現の森 特設サイト

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北投/東京 ヘテロトピアの交わる場所

[:ja]北投と東京、二つの異郷と複数の物語が交錯するレクチャーパフォーマンス

2016年、台北の温泉地・北投(べいとう)で上演されたバイクタクシーツアー『北投ヘテロトピア』の参加作家であるワリス・ノカンと、チェン・ユーチンが台湾より参加し、北投の地で繰り広げられた物語に加え、「東京ヘテロトピア」のために新たに書き下ろされた物語を管啓次郎・温又柔と共に発表した。
また、あたらしい劇場”シアターコモンズ”への応答として、高山明によるあらたな演劇論/劇場論がレクチャーパフォーマンスの形でヘテロトピアの交わる場所から展開・提示された。

北投/東京 ヘテロトピアの交わる場所

 [:en]Beitou and Tokyo: Multiple stories intersect over three evenings of readings and lecture performances[:]

マクドナルド放送大学

[:ja]Go to McDonald’s Radio University!
今ならハンバーガーに加えて“授業”も提供されている。

建築家セドリック・プライスの未完のプラン『ポタリーズ・シンクベルト』へのオマージュとして、ヨーロッパを横断し難民たちによる「思考帯」を創出させる試みは『ヨーロピアン・シンクベルト』と名付けられた。バルカン・ルート(難民の避難経路)上の都市に点在するマクドナルドで、「教授」たちが「授業」を提供し、欧州を『マクドナルド放送大学』で縦断的に繋ぐ試み。第一弾はフランクフルトが始点となった。

『マクドナルド放送大学』では、15人の「教授」による、15の「授業」が、フランクフルト市内のマクドナルドで展開され、カウンターで「レクチャー」を注文すれば、誰でも『マクドナルド放送大学』の講義を聴講することができる。「教授」は、アフガニスタン、シリア、ガーナ、エリトリアなどからやってきた難民で、自らの経験・知恵・思考が濃縮された「授業」は、建築・哲学・都市リサーチ・料理・音楽・スポーツ・リスク管理などバラエティに富む。本プロジェクトを仕掛けるムーゾントゥルム劇場は、期間中「マクドナルド放送大学」のモデル店舗として改装された。

 

McDonald’s Radio University

Report:難民の移動ルートを学びの場へ変容させる「道の演劇」

 

©Masahiro Hasunuma

[:en]http://www.mru.global/[:]

北投ヘテロトピア

[:ja]北投地区の7つの場所をめぐるバイクタクシーツアー

台湾国際映像展覧会「負地平線」出品作品。台湾・台の温泉地、(ベイトウ)にて開催された。にしか存在しない「バイクタクシー」に乗り、地区の7つの場所をめぐるツアー形式の作品。訪問地でQRコードを読み取ると、土地の歴史を知り、ありえたかもしれない物語を聴くことができる。

北投ヘテロトピア

[:en]Beitou Heterotopia[:]

境界/高山明+小泉明郎

[:ja]「境界」高山明+小泉明郎展
『ハッピーアイランド ―義人たちのメシア的な宴』
ビデオ・インスタレーション(2015)

主催|エルメス財団
会場|銀座メゾンエルメス フォーラム
キュレーター|住友文彦

© Nacasa & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermè

 

「境界」 高山明+小泉明郎展

 

 [:en]© Nacasa & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermè

 

「境界」 高山明+小泉明郎展

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横浜コミューン

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移動と定住のあいだで、日本/語を問い直す

横浜トリエンナーレ2014参加作品。『赤い靴クロニクル』(2010年)や『東京ヘテロトピア』(2013年)における「内なるアジア」への取り組みをさらに展開させ、横浜のアジア・コミュニティのリサーチから「日本/語」を問い直す。

横浜美術館に展示されたのは、さまざまな理由で故郷を追われ、家族とともに、あるいは家族と離れ離れになって日本に辿り着いた人たちの声。いわゆるインドシナ難民の日本語である。言葉と共同体は、移動と定住のあいだでつねに揺れ動く。美しく、正しく、自然に根を張ろうとするが、同時にみずから「よそもの」となることをやめず、どこまでも「旅」を続ける。

言葉が漂流の途上で「今、ここ」にあるように、この作品は美術館にとどまりつづけることなく、会期末には黄金町に移動し、ライブ・インスタレーションへと姿を変えた。

『横浜コミューン』横浜トリエンナーレ2014

©Masahiro Hasunuma

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完全避難マニュアル フランクフルト版

「あなたにとって避難とはなんですか?」

2010年にフェスティバル/トーキョーで発表された『完全避難マニュアル 東京版』が、ムーザントゥルム劇場の製作によって大規模に発展。約1か月間にわたって「上演」され、フランクフルト市周辺のライン・マイン地域に広がる複数の都市を演劇的レイヤーによって結びつけた。

観客はプロジェクトのウェブサイトを訪問し、問いに答え、地図をダウンロードして40カ所の「避難所」を訪問する。それぞれの「避難所」は4つのツアーにカテゴライズされ、Port Bのみならず、他の15組のアーティストによる提案も散りばめられている。どの避難所に、どのような順番でたどり着くかは、観客次第だ。観客は「避難者」の身振りをまとい、自らの身体を移動させながら、この「経路の演劇」のパフォーマーとなる。『完全避難マニュアル』は、参加者一人ひとりが「あなたにとって避難とはなんですか?」という問いを通過することで、見知らぬ他者と、そして自分自身と都市の中で出会う、演劇的アーキテクチャ/プラットフォームなのだ。

▶特設サイト  EVAKUIEREN 完全避難マニュアル